累計出荷量は前年比14.4%アップ
10月1日、東京商工リサーチが、「第6回地ビールメーカー動向調査」の結果を発表した。
調査によれば、今年1月から8月までの全国主要地ビールメーカーの累計出荷量は、前年比14.4%アップ。過去5回の調査でも、毎回前年を上回り続けているという。
調査は、主な地ビールメーカー178社に対し、アンケートを実施した。そのうち、1月から8月の出荷量が判明した77社の有効回答によれば、出荷量が増加したのは56社(全体の72.7%)。減少したのは19社(同24.7%)、横ばいが2社(同2%)だった。
販路拡大、イベント出店などで出荷増加 生産体制や人材面に課題
地ビールメーカーは、飲食店や小売店での販売の他、イベント出店の機会が増えている。また、コンビニや地元酒販店、道の駅などへの販路拡大も進んでいる。
アンケートでの出荷量増加の主な原因は、「飲食店、小売業者の地ビール扱い店の増加」がトップ。その他、「コンテスト入賞などによる宣伝効果」も見られる。また、「ふるさと納税による取り扱い増加」、「生産設備の増強」も挙げられた。
減少の原因としては、「観光客の減少」、「製造所や事業所の減少」、「直営レストランへの来店客の減少」など、外的要因が目立つ。
今後の課題や懸念材料として、77社のうち24社が「生産能力の限界」を、15社が「原材料の高騰」や「人材の育成・確保」を挙げた。
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株式会社東京商工リサーチ
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