秋の味覚リンゴの有効活用 アップルパイのような香り
9月23日、サンクトガーレンから秋冬限定のビール、「アップルシナモンエール」が販売される。
このビールには、長野県伊那市の訳ありリンゴが使用されている。表皮の傷、色むらなどを理由に売り物にはできない物を、ビール加工に活用した。
ビール仕込み時には地元パン屋でオーブンを借り、1日500個の焼リンゴをつくったという。廃棄リンゴは収穫量の3分の1ともいわれており、有効活用は農家への貢献にもつながる。
「アップルシナモンエール」は、軽く焦がしたカラメルモルトを使っている。甘くほろ苦い風味のベースに、焼リンゴ、シナモン、メープルシュガーを合わせ、アップルパイのようなビールに仕上がっている。
ハロウィンラベルバージョンも同時発売
通常ラベルのリンゴのイラストが、カボチャのジャック・オー・ランタンになったハロウィン限定バージョンも、同日発売される。
ハロウィンといえばカボチャだが、欧米ではリンゴも欠かせない。ハロウィンとリンゴの関係は、ハロウィンの起源となった祭りのひとつである、ローマの「ポーモーナ祭(豊穣祭)」に由来する。サンクトガーレンのウェブサイトによれば、ポーモーナとはリンゴをシンボルとする樹木と果実の女神だという。
「アップルシナモンエール」は330mlびんで販売。デザート感覚でクッキーやケーキ、バームクーヘン、アイスクリーム、そして本物のアップルパイとの相性もよい。意外だが、カレーとの相性もよいという。

サンクトガーレン
http://www.sanktgallenbrewery.com/